今日は娘の小学校の卒業式でした。

都内の電車事情は少しずつ回復しつつあるものの、余震が来た時
を考慮し、児童一人では登校してはいけない状況。

従って、在校生はおらず、6年生児童、その保護者、先生方及び
来賓の方々という、ひっそりとした卒業式となりました。

それでも卒業式が開催されるだけでもありがたいことであります
ので、職場も被災地復興に向けてバタバタしているところでした
が、少し落ち着いたこともあり休暇をもらい、私も妻と一緒に出
席しました。

男子の約半数、女子のほぼ全員は来月また同じこの講堂で中学校
の入学式が行われるというのもあり、欠席している児童もちらほ
ら。なんでも放射能を避けるため、すでに大阪方面に避難している
同級生もいるとか・・・

ただ、娘にとっては(親の私たちにとっても)この校門をくぐる
のは今日が最後。明日からは娘は同窓生ですが、私たちは部外者。
6年前入学したときには、この界隈に12年もお世話になるのかぁ。。
などと考えていたのですが、その半分の時間で去ることになるとは
あの時は夢にも思っていなかったなぁ。

そんなことを考えながら娘が卒業証書を受け取る姿を見ていました。

終了後の先生を囲んでの謝恩会も中止となってしまったので、本
当に式のみですべて終了。

なので、娘は今頃になってクラスメート、このなじんだ校舎から
離れるのが名残惜しくなったようで、一番最後まで残り、お世話
になった先生方への挨拶や、校舎・グラウンドなんかを目に焼き
付けておりました。

数は多くないですが本音で話し合えるクラスメート、女子では
ただ一人だった娘のチャレンジを陰ながらフォローしてくださった
先生方にも恵まれ、いろんなことがありましたが最終的には充実
した小学校生活を送ることが出来たのかなぁ、と妻と二人でしみ
じみと回顧。

また来月からは新たな出会いにワクワクしながらも、今まで以上の
壁にぶつかることもあるでしょうが、今日の校長先生の訓示にも
あったように、

「こんな時だからこそ、明るく、楽しく、淡々と生きていくこと
が大切。そうすれば悩みすぎることも無いし、挫折からも立ち上が
ることが出来る。」

この言葉を忘れずにこれからは自分で道を切り開いて行ってほしい
なと思っています。

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